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【必読】「転職と副業のかけ算」が教えるこれからの稼ぎ方とは?

今回ご紹介する本は「転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方」という本です。これはサラリーマンにはぜひ読んでいただきたい書籍だと思うので、感想(レビュー)として、ご紹介したいと思いました。

目次

なぜこの本を手に取ったか

以前たまたま「副業年収4000万…ってどうなってんの!? motoさんが語る“副業で稼ぐコツ”が真っ当すぎた」という記事を読みました。そこにこのmotoさんの紹介として、このような記述がございました。(ツイッターリンクはこちら

【motoさん】32歳5社目のジョブホッパー。地方の短大を卒業後、新卒で地方中小企業(ホームセンター)へ入社し、人材広告会社→リクルート→スタートアップ(買収されて楽天)→ベンチャーというキャリアを歩む。現在年収1000万円超のサラリーマン。同時に「転職アンテナ」というブログを運営中

32歳5社目のジョブホッパー・・・・

私も30代前半で5社くらいは移っていて(厳密にはもう少し多い)自分をジョブホッパーだと思っていたので、まず自分と同じような境遇の方という点に興味を持ちました。

私自身、転職というものを通じて、いわゆる年収を上げることに成功をしてきました。最初は小さな会社に入り、年収は300万円くらいだったと記憶しています。

今はその時の数倍のお給料をいただくことに成功いたしました。

私も昔は一つの会社で長く務めるということが美徳なんだと自分自身も考えていました。しかし、こちらの本にもあるように、正しくスキルを身につけ、軸をずらしながら正しくキャリアチェンジを行うことで年収アップは比較的容易に行うことができます。

ある意味では自分のやってきたことを正当化したいという思いがあったのかもしれません。

しかし本書は、その転職術にとどまりません。それに「副業」という要素を合わせることで、さらに自分の市場価値を上げていこうというものです。

ここはまだ自分が伸ばしていかないといけない部分ではあるので、非常に参考になることが多かったです。では実際に本書にある内容を少しだけ紹介したいと思います。

感想

「自分株式会社」という発想が大切

今回、実は一番刺さった一文はこれになると思います。本書では「経営者目線を自分に当てはめる」という項の中に出てくるのですが、これは会社の中で経営者目線を持てということではありません。

本書では一言でこのように述べられています。

自分という会社を経営する目線を持て

本書P72より

これはある種会社という組織に依存しないという発想を持つうえで非常に重要だと思いました。しかし、逆説的になるかもしれませんが、企業で働くなという意味でもないと思います。

自分という商品の価値・サービスをどのように高めていき、それを価値を享受する顧客(サラリーマンであれば、その勤務先)に売り込んでいくかという意味だと思います。

実際、ここにはこのような言葉もあります。

同じ仕事をするのであれば、少しでもお金を多くくれる会社と取引するほうが賢明です。それはサラリーマンであっても副業であっても同じこと。「ほかにいい契約をくれる会社はないか?」と、常に模索する視点が大切なのです。

本書P74より

また自身の給与(売上)だけではなく、経費という観点も述べられています。

僕が「株式会社moto」という会社を経営していて、売り上げは在籍している会社からの報酬と副業収入の5000万円。そこに家賃や食事代、通信費という経費がかかり、手元に残った金額が利益になる、という考え方です。

本書P73より

つまり手元にキャッシュ(現金)を残すには、自身の支出も考える必要があるということです。いずれにしろ自身の金銭的な幸福を求めるのであれば、入ってくるキャッシュと出ていくキャッシュを見直していく必要がある、その過程で自身を株式会社として考えるという点は非常に参考になりました。

希望年収を叶える「年収交渉術」

次に興味深いと思ったのはここです。著者のmotoさんは希望年収を叶える方法を以下のように紹介しています。

転職エージェントとの面談や企業面接で「最も大切な転職の軸は何ですか?」と聞かれたときに「年収です」と言い切るからです。

本書P159より

これは非常にうまいなと思いました。そして、同時に「なるほど」と思いました。私も実際に採用面接を行う立場になるときがあります。つまり面接に来てくれた人を採用したいという立場になることです。

その時に、「この人はどうしたらうちに来るのだろう」と考えることがあります。そこで「年収」と言っておいてくれれば、こちらの準備もしやすくなります。そして、お互いがハッピーになれる折り合いをつけやすくなります。

自分自身、転職を行う際に「年数がポイント」と思っていても言えないときは多々ありました。しかし本書を読んで、また自分が面接官になった経験を考えると、たしかに相手が何を求めているのかを明確にしてもらえることは、お互いにとって良い結果を生むということを改めて認識しました。

給料はもらうものではなく稼ぐもの

最後に紹介したいのはこの言葉です。結局、我々一人一人がどのような状況に置かれているかにかかわらず、常に意識しておかないといけない言葉はこれだと思います。

サラリーマン一本でいく、副業も行う、どのようなケースであっても給料は稼ぐものという認識がないといけません。

本書でmotoさんは「転職と副業のかけ算」という方法論を教えてくれています。

そして、その「転職」という言葉には、常に自身のマーケットでの価値を意識し、どの会社でも使えるスキルを身につけていくといった考えが述べられています。

そしてそのサラリーマン生活で得た知識や経験を、自身のチャネルで発信していくという考えが述べられています。

それがベストだとは思いますが、必ずしもそうする必要もないとも思っています。

つまり会社でキャリアアップしていくという考えも一つです(それは本書でも触れられていますが、非常に困難であることは事実です)

しかしどのような手段であれ、「給料はもらうものではなく稼ぐもの」という意識は忘れてはいけないと思います。

なぜならば、それは主体的に行動することを意味しているからです。

これからの時代は、会社も組織も自分のキャリアを保証してくれません。自分の身は自分で守るしかないのです。

本書P7より

昔ながらの考え方は今は通用しなくなってきています。サラリーマンをするにしても、自分の力で「稼ぐ」という意識を持つことが大事だと思います。

それが給与を上げることにつながると同時に、また自身のキャリアにおけるリスクヘッジになるからです。

終わりに

さて今回特に私が感銘を受けた3つのポイントをご紹介させていただきました。

  1. 「自分株式会社」という発想が大切
  2. 希望年収を叶える「年収交渉術」
  3. 給料はもらうものではなく稼ぐもの

しかし本書では今回ご紹介しきれなかった非常に深い内容が他にも紹介されています。例えば、今までに転職をしたことがない方であれば、本書にある「転職術」は非常に参考になるでしょう。

また今回のブログではあまり触れませんでしたが、「軸をずらす転職術」も非常に参考になります。

繰り返しになりますが、お金はもらうものではなく稼ぐものです。この考えが一人でも多くの方に持ってもらえればと思います。そうすることで、大きな視点で言えば、日本の更なる発展にもつながってくると思います。

そこまで言わないにしろ、自身の長いキャリアを考える上で本書は「稼ぎ方」を教えてくれています。

一人でも多くの人が本書を手に取って読んでいただければ思います。本当に良書です!!