マインドの話

ベンチャー企業で働く(転職する)上での注意点

こんにちは。今回はベンチャー企業で働く上での注意点についてお話ししたいと思います。以前のブログ「私が外資系金融を退職することを決めたワケとその後のキャリアについて」で、キャリアチェンジをし、スタートアップ企業で働く道を選んだと書きました。

おそらく今後はこのように大企業で働くことが、今までほどメジャーではなくなってくることが予想されます。今回のブログでは、ベンチャー企業で働く上で、ちゃんと意識しておいたほうが良いことを、自身の経験を基にまとめております。もし何か質問があれば、Twitter等でコメントいただければと思います。

社長は絶対(特に創業社長)

みなさん、ベンチャー企業で働くと言うときに、どんなイメージをもっているでしょうか?実力主義で、自分で道を開いていく、そのようなイメージを持っていないでしょうか。

一部正しいですが、実際は社長の意見がほぼ絶対となります。大企業であれば、代表取締役CEOの下に役員がいて、部長がいて、社外取締役もいたりして、という形でいわゆるガバナンスが効いた状態になっていることが多いです。

しかしベンチャーでは、創業社長がほぼ絶対的な権限をもっています。つまり社長がYESといえば、YESになります。ここで「ほぼ絶対的」という言い方をしたのは、エクイティの持ち分比率で若干変わってくるケースがあるからです。

どういうことかというと、株式会社は株の持ち分で力関係が決まります。創業社長は一般的に株式の大多数を持っているケースが多いです。特に「会社を支配する上では過半数、さらには3分の2の議決権を持っていれば、ほぼ絶対的な力を持つ」と言われております。

ベンチャー企業の中にはVCを入れている会社さんもたくさんあります。VCとはベンチャーキャピタルの略で、ベンチャー企業さんに出資をし、会社が大きくなり企業価値が高まった段階で(多くのケースでは上場)、莫大な利益を生むという投資家になります。

VCが資本構成上で大きな力を持つケースもありますが、それでも一般的には彼らは創業社長に投資をしているので、かなり創業社長に大きな権限を持たせているケースが多いです。

つまり、いずれのケースにしても社長の言うことは絶対になります。特に小さな組織になりがちなベンチャー企業では、社長と意見の違いが生まれることは多くあります。その時は、間違いなく社長の意見が正となりますので、そこにストレスを感じずに働けるかというのは一つの重要なポイントになります。

上場を目指しているか、ストックオプションはあるか

ストックオプションとは従業員に、自社株を決められた価格で取得できる権利のことです。上記でも述べたように、一般的にベンチャー企業は上場を迎えることで大きな利益を得ることができます。その時に株式を取得できるということは、社員にとっても重要なインセンティブになります。

もちろん働く上で金銭的なインセンティブは重要ではないと考える方もいらっしゃると思います。しかし覚えておいてほしいことがあります。

それはベンチャー企業で働くということは、かなり大きなリスクをとっているということです。多くのケースでは退職金もないですし、社会的な信用も大企業と比較すれば弱いというのが実情です。

そのときに上場によって得られる利益がないということは、取っているリスクとリターンが、あまりつりあっていないケースが多いです。

また更に厳しいケースでは、そのベンチャー企業さんが上場をそもそも目指していない場合です。そうなると、ストックオプションはないですし、そもそも長期的なビジョンを描いて働くということは難しくなります。

社長さんによっては上場によって得られる経済的リターンよりも、上場までにかかる手間やコスト、外部から監視されることによって好き勝手出来なくなることを嫌う場合があります。そうなると社員さんとしては、モチベーションを保つことは難しくなり、また社長の言うことは絶対になるので、よっぽど社長と考えがあうケースを除き、働くのはかなりきつくなると思います。

会社の実態が見えない

最後に会社の実態が見えないということも、ここで述べておきたいと思います。実態が見えないというのは、情報が少ないという意味です。

まず財務情報、これは取得することは難しいです。当然のことながら非上場であれば、一般的には開示する義務はありません。したがって、ネットですと「官報決算データベース」や、一般の人向けではないですが「帝国データバンク」でデータを見る必要がでてきます。

また働いている人の声も聞きにくいということもあります。上場企業で社員数も多ければ、いわゆる口コミ等で会社の中のことを垣間見ることはできますが、ベンチャー企業ではそれも難しいです(多くの企業は「OpenWork」で、何かしらの口コミを見ることができます)。

口コミ情報を鵜吞みにした転職活動はおすすめはできないですが、それでも何も情報なく転職するのもそれなりのリスクを伴います。実際、面接でいくらいいことを言われていても、それが正しいか、自分の求めている社風かどうかは、働いてみないと分からないのです。つまり、運の要素がかなり強くなってしまいます。

まとめ

ここまでお話ししてきたように、ベンチャーで働くというのはそれなりのリスクを伴います。

リスクというのは

  1. 社長と考え方が合うか
  2. 企業の看板が弱まること
  3. 情報が少ないということ

になります。そもそもベンチャーで働く上では、今まで大企業ではあまり意識したことがなかったことを意識する必要が出てくるということです。もしあまりベンチャー企業の経営に馴染みがないようであれば、以下の「起業のファイナンス」を一読してみるのもいいかもしれません。ベンチャー社長の考え方を垣間見ることができます。