投機ではない! これからはFX(外国為替)で賢くリスクヘッジ

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FX(外国為替証拠金取引)という話をすると、どうしても投機的な要素がとても注目されます。しかしこのFXは、リスクヘッジという観点で使えるということをお話したいと思います。

 

 

イタリアに端を発したユーロ圏経済への不透明感から国債利回りが上昇

昨今イタリア国債の利回りが急上昇(イタリア国債の価格が下落)というニュースがマーケットをにぎわせています。

www.nikkei.com

こちらの記事での注意点は2つあります。

  • イタリアでは10年国債利回りが一時、2014年以来の3%台まで上昇(債券価格は下落)。スペインやポルトガルの国債も売られた。一方、経済的にしっかりしているドイツやフランスなどの金利は低下基調にあり、リスク回避に傾斜する投資マネーは「南欧売り」の構えを強めている。
  • イタリアでは不良債権処理の遅れも懸念材料だ。主要銀行の不良債権比率は2017年末で11.1%と、ユーロ圏平均の4.1%の2倍以上の水準だ。仮に景気減速の流れが強まれば、イタリアの金融セクターが打撃を受け、欧州全体に悪影響を及ぼすリスクもある。 

ユーロ圏経済への不透明感というのは、時折マーケットに顔を出し、ギリシャ危機やBrexitといった話題は、その度にマーケットに影響を出していきました。

 

こういった話が出てくると、否が応でも株式市場も反応し、リスク回避志向の高まりから株式市場の下落、ドル買い・円買いという流れが強くなります。

 

ユーロ危機の時の賢いヘッジ手段とは

ユーロ危機が取り沙汰されると、機関投資家はCDS(クレジットデフォルトスワップ)という取引を行い、リスクヘッジを行うことができます。しかし、一般の個人投資家の方では、この取引はできません。

 

そこで個人投資家が考えたい一番簡単なヘッジ方法は、ユーロ売り/ドル買い(あるいは円買い)です。ユーロ/ドルかユーロ/円をショート(売り持ち)するのです。

 

これは過去のギリシャ危機の時もうまく行き大手の事業会社さんも行っていましたが、CDSというあまり馴染みのない取引でなくても、FXを上手く使うことで、あなたの資産を守ることができます。

 

ユーロのショートでスワップももらえる

以下は業界最大手FX会社「GMOクリック証券 」様の、2018年5月31日時点の為替レートとスワップポイントです。(最新のレートは、「GMOクリック証券 - ユーロ・ドル・豪ドルの為替レート | FXネオ | サービスガイド」からご覧ください)

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これを見てお分かりの通り、ユーロ/円やユーロ/ドルはショートすることで、スワップポイントも受け取ることができます。つまりマーケットリスクをヘッジしながら、スワップポイントも受け取れるということになります。

 

スワップ金利狙いで、「高金利通貨のロング、円をショート」というのが流行り、トルコやブラジルといった通貨を買い持ちにする投資家が増えました。しかしこういった通貨は、ボラティリティが高く、スワップ金利を大きく上回るような損失を計上してしまった投資家の方も多いのではないでしょうか。

 

参考記事

www.nikkei.com

 

今回ご提案しているユーロのショート、ドルあるいは円のロングは、マーケット規模も大きいので流動性という点でも懸念は少ないですし、あくまでも既にお持ちの資産を守るという意味での取引なので、もしユーロ圏への懸念が後退し、あなたの資産価値が上がれば、それはそれで良いシナリオだと思います。

 

(FX会社での口座開設は「GMOクリック証券」がおすすめです)

 

終わりに

いかがでしたでしょうか。現在FXというと、その投機的な側面から「FX証拠金倍率、健全性低い業者の上限下げ 金融庁方針 :日本経済新聞」でも取り上げられているように、レバレッジ取引という点への懸念が高まっています。

 

しかしFXは本来はレバレッジを上手く使い、少ない資金でも賢くリスクをヘッジできるツールなのです。FXでは短期売買だけではなく、資産保全の意味でも上手く使い、我々の味方にしていくことが大事なのです。

 

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