おススメ書籍・アイテム

【債券、金利デリバティブ】絶対読みたいおすすめ書籍9選

今回は債券や金利デリバティブといったFixed Incomeに関するおすすめ書籍を紹介します。私は元々一番最初は債券の仕事をしておりました。

株や外国為替とは異なり、市場参加者もプロの機関投資家がメインという他の商品とは異なるマーケットでした。一般の人には非常に馴染みの薄い世界かもしれませんが、そのような世界を少しでも垣間見ることができる書籍を紹介したいと思います。

図解入門ビジネス 最新債券の基本とカラクリがよ~くわかる本

こちらは債券(特に国債の記述が多い印象)に関する基本が書かれた本です。「そもそも債券って何?」「金利や利回りってどういうこと?」といった債券に初めて触れる人が知りたい内容が書かれています。一冊目としては十分だと思います。

本当に分かる債券と金利

ここで紹介する「本当に分かる債券と金利」は、「債券って何?」といった基本は理解した上で少し実務寄り、マーケット寄りの内容になっております。例えば、債券市場でのコンベンション(5糸甘って言われたらどういう意味だっけ)や、債券の入札債券の入札前によく観察される値動きの癖など、あまり他の本では見られない内容になっています。専門的な内容はそこまでないですが、株や外国為替のトレーディングや資産運用をされている方で、債券のマーケット情報を正しく理解したいという方にはおすすめです。

債券分析の理論と実践

こちらは債券の教科書のような本です。実務的というよりは、かなりアカデミックな内容がより濃い一冊となっています。債券の細かい計算や、債券投資でのヘッジ、金利デリバティブといった幅広い内容がカバーされています。金融業界で債券を志したいと思っている学生さんや、実務をやっている方で少し教科書的なアカデミックな内容を勉強したいという方にはおすすめの一冊です。

フィナンシャルエンジニアリング〔第9版〕 ―デリバティブ取引とリスク管理の総体系

こちらは「【金融工学・デリバティブ編】おすすめ書籍13選」でもご紹介した一冊です。これは債券の本というよりは金融業界を志す人、金融業界に身を置いている人であればぜひ一読していただきたい本です。債券は他の商品よりも数理的な内容が多くなりがちなので、理論を正しく学ぶと言うことはかなり重要になってきます。前述の「債券分析の理論と実践」も教科書的な内容ですが、債券のみならず幅広い金融知識を得たい人にはぜひ手に取っていただきたい一冊となっています。

債券運用と投資戦略

こちらは債券運用を実際に行っている方、ポートフォリオマネージャーの方におすすめの一冊になっています。債券のリターンやリスク分析、各種スプレッド分析や、通常の債券以外もMBS(モーゲージ担保証券)や金利デリバティブにも触れられています。一般の投資家の方にはあまり必要でない内容が多いかも知れませんが、バイサイドで債券運用を行いたい、あるいはセルサイドで債券や金利商品を担当している人であれば、とても学びが多いと思います。

スワップ取引のすべて

こちらは金利デリバティブの書籍です。金利スワップ(IRS)や、スワップション、CAP(キャップ)、Floor(フロアー)、カーブビルディング(マルチイールドカーブやOISディスカウンティング)、仕組み債(CMS債、リバースフローター債、コーラブル債、リバースデュアル債)といった内容が記載されています。OIS Discountingはリーマンショック以降、特に注目された重要なコンセプトになっています。また金利デリバティブ市場における中央精算機関へのクリアリングやISDAといった契約書の内容など、実務内容も触れられています。(クリアリングに関しては、「LCH / CME / JSCC 金利スワップ市場に出てきたクリアリングハウス間のスプレッド」も、あわせてご参照ください)

基礎からわかるLIBORマーケット・モデルの実務

金利デリバティブの中でもスワップションを扱う方であれば、ぜひ知っておきたいLIBOR Market Model。わかりやすさを重視しており、クオンツ希望者でLIBORマーケットモデルの基礎を知りたいということであれば、まず読んでおきたい一冊である。

体験デリバティブ マルチカーブのもとでわかるハル・ホワイト・モデル

こちらも金利デリバティブ(特に、スワップやキャップ、フロアー、スワップション、エキゾチック・オプション)を理解する上では、ぜひ知っておきたいハルホワイトモデルをわかりやすく説明した一冊となっている。Excelも活用した内容となっており、イメージを掴みやすくしてくれている。

トレーダーは知っている-オプション取引で損をしない「法則」

本ブログでも何度か紹介している書籍。特にこの本が発売された当初は、私の知る限りSABRモデルについて日本語で書かれている唯一の書籍であったかと思われる。その後は何冊か出たが、ここまでSABRモデルを分かりやすく紹介している本はない。ただこの書籍では概要はつかめると思うが、実務レベルに落とし込むには難しい。より深く理解されたい方は洋書になるが以下の「SABR and SABR LIBOR Market Models in Practice: With Examples Implemented in Python」か「The SABR/LIBOR Market Model: Pricing, Calibration and Hedging for Complex Interest-Rate Derivatives」を手に取られたほうがよい。