日経平均25年ぶりの水準 今こそリバランスで適切なリスク管理を実行

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Bloombergは11月7日付けで「日経平均がバブル崩壊後の高値、25年ぶり水準に-緩やか金利と好業績」と報じました。皆さん、ご存知のように日本株が強い状況が続いています。あまりにも上昇が続いているので、逆張り的にショートで入った人が結局買戻しを迫られ、更に上値を試すような展開が続いています。

 

このマーケットの状況において、積立投資を行っている投資家の方の中でも、なかなか良い思いをしている方もいるのではないでしょうか。基本的には、「バイ&ホールド」の戦略になりますので、株式資産、特に日本株に資産を分配している方は、資産を大きく増やしているかと思います。

 

でもこういったときにこそ、原点に戻ってリバランスをしっかり行っていただきたいと考えております今回はリバランスについてのおさらいをしたいと思います。

 

 

リバランスとは何か?

リバランスとは持っている資産のバランスが崩れたときに、キレイに均すことを言います。何度か当ブログでもお話をしているように、資産運用の原点はアロケーション(資産分配)を決めるところから始まります。この資産分配はあなたのリスク許容度、つまりはどのくらいの損失に耐えられるかといったことを加味しながら考えていきます。この最初に決めたアロケーションに、現在の資産の割合を戻すことをリバランスと呼びます。

 

アロケーションに関してはGPIFの情報も参考になります⇒ GPIFのページって、個人投資家のバイブルとして見れるよね

 

なぜ今リバランスなのか?

最初のブルームバーグの記事にもありますように、現在株高が続いております。例えば、日本株50%、日本国債50%という資産分配を行っている投資家の方であれば、おそらく日本株60%、日本国債40%のようになってきているかと思います。

 

これを元々決めていたそれぞれ50%に戻すことが重要になってきます。なぜ重要かというと、現在の資産分配では当初の想定よりも余計にリスクを取ってしまっているからです。もしこのままの状態であれば、株式市場が下落傾向に陥った時に、想定以上に資産を毀損してしまうことになるでしょう。そのため、当初想定していた割合に戻すことが重要になります。

 

とは言え、投資家の中には「せっかく株式市場が好調なのだから、もっと株式に投資して高いリターンを得たい」と思う方もいるでしょう。もしそう考えてしまった方がいらっしゃいましたら、それはその時点で当ブログが推奨する「投資」ではなく「投機」になってしまっています。

 

投資と投機の違いについては、「『投資】と 『投機』の違いは結局何?資産運用では必ず『投資』を!」をご覧ください。

 

また、より詳しくリスク管理とリバランスの関係を見てみたいという方は、下の記事もご覧ください。リバランスとリスク管理の関係をもう少し踏み込んでご紹介しています

www.finance-tenshoku.com

 

リバランスはどのようにして行うか

ではリバランスの方法を実際に見ていきましょう。リバランスを行うには以下の2つの方法があります。

 

1つ目が増えた資産を一部売却をして、比較的少なくなっている資産を買い増すという方法です。先ほどの「日本株50%、日本国債50%」の例ですと、「日本株60%、日本国債40%」になった時点で、日本株を10%分売却をし、日本国債を10%分買うということになります。

 

メリットとしては追加資産がいらないので、比較的資金効率を良くリバランスを行うことができます。ただしデメリットとしては利益を確定した時点で税金がかかってくるということです。理想的には税金は先送りをした方がよいと考えています。したがってこの段階で税金を払うと資産も減ってしまうので、あまり好ましくはないです。NISAなどをうまく使えばよいかと思いますが、そうでなければ税金分(現在ですと、利益分の20.315%)は資産が減ってしまうことを認識してください。

 

もう1つリバランスの方法があります。それは売却をしないで、割合の少なくなった資産だけを買い増す方法になります。先ほどの「日本株60%、日本国債40%」ですと、日本国債を20%分追加購入を行います。そうすると、結果的に株式と債券の割合が50%ずつになります。

 

当ブログではこちらの方法を推奨いたします。この方法ですと、投資元本を増やすことができますし、利益確定も行わないので税金の負担も現時点ではありません。デメリットとしては追加の資金が必要になることです。方法としては、通常は毎月積み立てを行い、ボーナスや毎月の余剰資金から、売却することなく追加購入をすることをおすすめします。

 

終わりに

現在、日本の株式市場はバブル以来の勢いで上昇を続けています。しかし今後もこの上昇が続くかどうかというのは誰にも分かりません。分からないことですので、予想をすること自体にも意味があるか分かりません。

 

一つ確実に行わなければいけないことは、あくまでも自分が作った投資プランに従うことだけです。また当ブログで推奨しているのは長期投資です。あと1週間ほどこの株高が続いたとしても、何十年というスパンで考えれば、この1週間分のリターンを取りに行くことはあまりメリットにはなりません。むしろリスクとリターンで考えれば、それほど良い投資戦略ではないです。

 

2008年のリーマンショックからもうすぐ10年が経ちます。この時の下落を知っている方も少なくなってきているのかもしれません。資産が半分近く減るということは実際に起こりえます、だからこそリスク管理をしっかり行い、正しい「投資」を行っていければと思います。あくまでも自分で決めたアロケーションには忠実になっていきましょう!