外資系金融で働く私が、実際に資産運用で持っているポートフォリオの作り方

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今回は私自身が行っている資産運用における資産分配の決め方や、それを運営してい来る上での注意点(ルール)をお話してみたいと思います。今回は具体的な分配比率は載せていません。あくまでもどのように考えてポートフォリオを作成しているかという点にのみ焦点をあてています。

 

 

私の作る「自分ファンド」

金融機関で働いていると、投資にはいろいろな制約がつきます。特に個別株は、ある程度の期間売ってはいけないといったことや、そもそも株を買う段階で会社に申請をしないといけないといったことがあります。その一方で投資信託であれば、あまりそういった制約が適用されなくなります。

 

そこで外資系金融機関にいる人も、投資信託での運用というのをけっこうやっています。自由にできる数少ない資産運用の一つなのです。私自身もいわゆる給与だけではなく、資産を増やすということに非常に興味がありますので、「自分ファンド」を作り、せっせと運用をしています。

 

まずはどういったことを考えて投資対象を選んだか、そして選んだ商品をどうやってメンテナンスしていっているかをご紹介します。

 

ポートフォリオの投資対象選定 

まずは実際にどういった商品に投資しているのか、またその時に気を付けている点についてご紹介をしたいと思います。私は自分の相場観も加味したうえで、コストに気を付けつつリスクも抑えながら、リターンをどう最大化していくかということを考えています。

 

徹底的な分散投資

私のポートフォリオは徹底的な分散投資に基づいています。基本的には、毎月の積立によるドルコスト平均法によって価格下落のリスクを抑えつつ、投資金額を増やしていく方法を採用しています。

 

参考記事 ⇒ 「投資初心者必見!ドルコスト平均法って万能なの? [資産運用] All About

allabout.co.jp

 

まず投資対象を、地域ごとに「日本国内」「先進国」「新興国」、商品ごとに「株式」「債券」「REIT」と以下の9つのように分類します。

  • 国内株式
  • 国内債券
  • 国内REIT
  • 先進国株式
  • 先進国債券
  • 先進国REIT
  • 新興国株式
  • 新興国債券
  • 新興国REIT

この中で自分自身のリスク許容度にあった割合で資産分配をしていきます。このようにいろいろな資産に幅広く投資をする分散投資を行うことでリスクを抑えながらもリターンを確保することができます。

 

インデックスファンドをメインに若干のアクティブファンドを入れる

常にインデックスファンド派とアクティブファンド派は意見がぶつかりあう場面があります。やはりコスト面からインデックスファンドは魅力的でしょう。例えばコストが2%のファンドがあった場合、何もしなくてもあなたのリターンは2%減ることを意味しています。それがどれだけインパクトのあることかは想像に難くないはずです。

 

参考記事⇒ 「お金を働かせる。でもお金の働き先として不適切なブラック企業とは!?

www.finance-tenshoku.com

 

しかしながら、アクティブファンドの中にはそのコストを払ってでもあり余るリターンをもたらしてくれるものもあるのも事実です。私のポートフォリオでは「インデックスファンド約6割、アクティブファンド約4割」というルールを決めています。こうすることで、コストを抑えつつもリターンの底上げが期待できます。アクティブファンドを選ぶ際にはシャープレシオという指標も参考になります。

 

参考記事⇒「投資はハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンなのか

www.finance-tenshoku.com

 

日本株はアクティブファンドがメイン

日本株の投資に関しては、インデックスファンドよりもアクティブファンドの割合を多くしています。たしかに低金利政策が続いているものの、あまり日本という国は企業が発展しにくい環境のように感じています。その理由としてはこういったことを考えています。

  • 少子高齢化による人口低下
  • 増税による企業・消費活動の低迷
  • 期待インフレ率がなかなか上がらないこと
  • 地震や天災への警戒感

 

「日経平均」vs 「S&P500」 過去5年~30年間、投資していたらどうなっていたか試算してみた | マネーの達人」では、ブルームバーグのデータを使った日経平均株価と米国の代表的な株価指数であるS&P500のチャートの比較が出ています。

 

manetatsu.com

 

日本株はバブル時につけた高値から見ると、まだまだ半値程度のところに位置している一方で、米国株はリーマンショックといったイベントがあったにもかかわらず、右肩上がりであがっています。

 

海外株式市場にはインデックスで低コストで投資することに意味がありそうですが、日本株では大きな資産拡大は難しそうです。そういった意味で、やはり優秀なファンドマネージャーが運用するアクティブファンドで、日本の「良い会社」に投資することが重要だと考えています。

【日経平均株価】

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【S&P500】

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国内債券は投資対象外

私は国内債券には投資をしていません。アロケーションとしてはゼロになります。理由は以下の2つからになります。

  • 日本が超低金利が続いていること
  • 債券が高値圏であるため、上昇余地が少なくなっていること

 

元々債券は株式とは逆相関(値動きが逆になるため)、株式市場が暴落したときのポートフォリオへのダメージを減らすために入れることが一般的だと考えられてきました。特にリーマンショック時には株式市場が下落している一方で債券価格は上昇したため、上手く分散投資ができていればダメージを抑えることができました。

 

しかし、今は日銀が債券を購入していることもあり、債券価格がすでに高値圏に位置しています。今後日銀は債券購入をどこかの段階でやめないといけなくなっていきます。こういった出口戦略が意識されると、債券が供給過多になり、値崩れをする恐れがあると考えています。そのため、国内債券は投資対象としていません。

 

外国債券は為替ヘッジをつけてうまく活用

国内債券は投資対象としていない一方で、海外債券は投資対象としています。先進国債券と新興国債券へとバランスよく分配をしています。特に新興国債券はある程度のリスクはあるものの、高利回りな点は非常に魅力的であり一定の割合を分配しています。

 

外国債券は特に為替リスクというものも考えないといけません。私は外国債券に関しては必ずヘッジ付きのものを採用しています。たしかにヘッジコストはかかりますが、債券という商品の性質などを考えると為替ヘッジは必須だと考えています。

 

その理由は「あなたのポートフォリオを救ってくれるかもしれない、為替ヘッジ付きの外国債券ファンドとは!?」をご覧ください。

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不動産投資の一環としてREITも活用

REITというと、まだあまり投資対象として考えていらっしゃる方は多くないようです。資産運用の書籍を見ても、まずは株式と債券から始めることを勧めています。とは言え、不動産への投資を行うREITは非常に魅力的な商品です。

 

REIT投資 3つの魅力はこれだ! [投資信託] All About」ではJ-REITに投資するメリットを3つ紹介しています。

  • 利益の90パーセント以上を分配
  • 不動産特有の流動性の低さを解消
  • 少額から投資が可能

 

これに加え、金余り時の資金は不動産へ流れる傾向が強く見られます。80年代後半の日本のバブルや、米国のリーマンショック前を見ると不動産価格の上昇が顕著に見られました。もちろんそのあとにバブル崩壊ということはありましたが、それでも分散投資の一環として、実物資産への投資を行っているREITを持つことはあなたの強い味方になってくれるでしょう。

 

コモディティはポートフォリオに入れない

投資対象のコモディティ(いわゆるオイルや金といった商品)ですが、私はポートフォリオには入れていません。コモディティの中でも金(ゴールド)は安全資産としても意味合いも強く、ポートフォリオへ入れることをお勧めしている人もいます。

 

でも、私はポートフォリオに入れようとは考えていません。理由はあくまでもコモディティは単体ではリターンを生み出さないということです。もちろん値動きではリターンを生み出しますが、コモディティ自身が金利といった形でのリターンは生み出してくれません。あくまでも投資はキャピタルゲインとインカムゲインの両方で考えたいと考えています。そういった意味では値動きでのリターンのみというのは、あまり魅力的だとは感じていないのが現状です。

 

ポートフォリオ運営における注意点

このように決めてきたポートフォリオですが、どのように維持していけばいいでしょうか。

 

定期的なリバランス

リバランスは適度に行うべきだと考えています。年に一度程度を推奨しているケースもありますが、私は月に一度くらいで行っています。特にマーケットが動いているときは、資産の分配比率が大きくずれ、思わぬ損失や利益のチャンスを見逃してしまうケースがあります。そうならないためにも、適度なリバランスは必要だと考えています。

 

リバランスに関しては「日経平均25年ぶりの水準 今こそリバランスで適切なリスク管理を実行」もご参照ください
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一度決めたアロケーションは守る

3.1と関連してきますが、一度決めたアロケーションは絶対に守りましょう。特に昨今の株高で、もっと株式に投資をしようという思いが強くなる場合があります。でもマーケットは生き物です。一週間後にどうなっているかも分かりません。今、上がっていても、今後も上がり続けることにはならないというのが金融市場です。

 

『投資】と 『投機』の違いは結局何?資産運用では必ず『投資』を!」で、鎌倉投信の新井氏のコメントを紹介させていただきました。

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彼は徹底的に「市場を読まない」ということを実践しています。マーケットの予想はほぼ無理です。そのことを理解した上で、自分の決めたルールに従うことが資産運用において最も重要なことなのです。

 

投資をやめない

結局、資産運用では「やめない」ということが基本になります。多少マーケットが動いたとしても、そこでやめてしまっては利益を享受することができません。そもそもインデックスで積み立てを行うということは、「世界の市場に対する期待リターンがプラス」であるという考えに基づいて行っています。

 

つまり多少下げたとしても最終的には戻り、また上昇を続けるということが理念にあります。長期に持つということもあり、この投資方法は逆張りの発想が重要になります。多少下げたからといって慌てないでください。もし慌てるようであれば、そのポートフォリオの持つリスクがあなたのリスク許容度を超えてしまっていることを意味します。その場合は、ポートフォリオの見直しから行うようにしてください。

 

資産運用を楽しむ

ここで紹介している積み立てによる投資はあくまでも、「数か月で大金持ちになる」といった類のものではありません。あくまでもじっくり「自分ファンドを育てる」ということに重きを置いたものになります。だからこそリスクを最小限にしながら、利益をじっくり育てていくものになります。

 

投資を始めると、世界のニュースに目が行くようになります。視野が広くなります。そういったことを楽しみながら、資産運用に向き合っていってください。資産も増え、視野も広くなるという、まさに一石二鳥という状態になれば最強です!

 

終わりに

今回は私がどういったことを考えポートフォリオを組み運営しているかご紹介をさせていただきました。あくまでも一つの考え方ですが、少しでも参考になるようなことがあれば幸いです。

 

投資を始めるなら「マネックス証券」がおすすめです!!

 

▼以下は関連記事です。

今回ご紹介した方法で作ったポートフォリオを具体的なファンド名も併せてご紹介をさせていただいております。実践編としてご覧ください。

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実際に資産運用を開始、またポートフォリオを作るときにぜひ読んでおきたいおすすめ書籍を10冊選びました。まずは本で勉強したいという方はこちらをご覧ください。

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