現代の勉強法とは?「知の整理術」という本が教えてくれること。

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今回は「人生にゆとりを生み出す 知の整理術」という書籍をご紹介したいと思います。著者は「pha公式サイト」を運営されているphaさんという方で、まず経歴がとても印象的な方です。

1978年生まれ。小さい頃から労働意欲に欠け、京都大学を卒業して適当な会社に入社するも3年で辞め、以降ふらふらと定職に就かずにシェアハウスで暮らしている。著書に『持たない幸福論』『しないことリスト』『ひきこもらない』などがある。

(出所:「プロフィール / pha22.net」より

 

「労働意欲に欠け」と言いながら、京都大学に入ってしまう。そんな誰もが憧れるような一流大学を出ているのに、定職に就かない。ある意味では、昔からある日本の用意されたレールに乗っていくような人生とは違い、非常に興味深く、またどういった方なんだろうと思うきっかけとなりました。

 

 

なぜこの本を手に取ったか

こういった著者の経歴に興味を持ったことと、さらっと本屋で見たときに、勉強法としてとても現代風だなと感じ、もっと読みたくなりました。現代風、本当に「今風」な勉強の仕方だと感じます。昔であれば、ひたすら音読、ノートに書いて覚える、といったことが通常かと思いますが、今はだいぶ状況が違います。

 

各種アプリもありますし、そもそも書籍時代も、「紙の本、電子書籍」といろいろな媒体になりました。また、今はインターネットの発展のおかげで、誰もがかつてないほどの情報にアクセスができるようにもなりました。

 

そういった中で、現在あるツールを使い、この膨大な情報量をどう整理し、自分の知識として活かすかという点に興味をもち、こちらの本を手に取りました。

 

感想

まず最初に、著者が大事だとしている考え方、また私自身も非常に共感できることが書いてある。

まず、僕が何かを勉強する時に大事だと考えている軸がある。それが次の3つだ。

その1 「習慣の力」でやる
その2 「ゲーム感覚」でやる
その3 「楽しいことだけ」やる

 

これらは何かを始めようとしたときに邪魔になるものに対する答えなような気がする。「習慣の力」とはどういったことか。著者はこのように紹介している。

できる人ほど、力を入れずにいろいろなことが回っていく習慣や環境を形作っている。無理に力を入れて何かをしようとしても、長期的に見るともたない。

 

結局、無理しても意味はないということだと思う。どうしても昔的な考え方だと、「努力が美学」「辛い時こそ頑張れ」といった風潮があるが、結局そういった根性論では続かない。また2点目の「ゲーム感覚」もこれに関連してくる。

最初に、「なんとなく楽しんでいるやつが一番強い」と書いたけれど、「勉強を楽しむのは難しい」と思いこんでいる人が多いかもしれない。だけど、「これはゲームだ」と思えば、大体のことは何でも楽しめるものだ。

 

良い意味でのゲーム感覚というものが大事なんだと思う。結局、全てのことはゲームだと思ってしまえば、一歩引いた目線でそこにある課題に取り組める。ゲームも実際そういった面が強い。一歩引いた画面の外から、モンスターを倒していく(課題をクリアーしていく)。そういった見方ができれば強い。そして3つ目が「楽しいことだけやる」だ。

人間の体は、自分に必要なものはおいしく楽しく感じるようにできているのだ。知識についても同じで、その時の自分に本当に必要な知識を得る作業は楽しい。もし勉強が楽しくないのだとしたら、その知識は自分には必要ないのかもしれない。 

 

結局はこの言葉に集約されていると思う。我々が苦痛だと感じることは不要なことであるケースが多い。そこを無理してやることにしょうがない。「楽しいと感じるかどうか」という部分は、自分の本能であり、そこを信じるのが一番良いのかもしれない。この本に書いてあるメソッドは、どれも良いのですが、簡単にいくつかピックアップしたい。

 

ネットからのインプット

今はもうネットというものが身近になってしまっていて、当たり前のことかもしれないが、インターネットの強みは、膨大な情報の中から自分に必要なものをどんどん持ってこれる点にある。著者のpha氏も紹介しているが、インターネットで芋づる式に情報を集める方法として、こういったことを紹介している。

誰をフォローしたらいいかよくわからないという場合、とりあえず僕(@pha)や僕がフォローしている人をフォローしてみるといいかと思う。

おもしろい人を1人見つけたら、その人がフォローしている人やその人が見ているサイトなどをチェックしていく。そうやって人から人へと辿っていくうちに、情報がどんどん入ってくるようになるはずだ。

 

私自身はこれに加えて、気になる人が紹介している本(読んだ本)を買ってみるということをやっている。そういった本を複数読むことで、少しその人と似たような考え方になるのか、違う見方をするのか、けっこう楽しい。自分が気になる人の思考法というものも公開はされているので、そこから自分に取り入れていくのは1つの方法だと思う。

 

ネットより、電子書籍より、紙の本

著者はインターネットの情報だけでなく、紙の本の優位性も伝えている。

本がネットより優れている点は、「質の高さ」と「断片的な情報ではなく、まとまった情報があること」だ。

今はネットを使えば、だれでも無料で文章を書いたり読んだりできる時代だ。それはとても素晴らしいことなのだけど、情報の質としてはやはりネットよりも本のほうが上回ることが多い。

 

そして、紙の書籍と電子書籍の違いについても述べられている。

紙の本でも電子書籍でも、「内容は同じだ」と思うかもしれない。でも実際は、紙の本の持っている重さや大きさや手触りなどの感覚的なものが書かれている内容と結び付くことで、より記憶に残りやすくなる。 

 

これはまさにその通りで、言葉にできないような本としての抑揚は、電子書籍では感じにくい。おそらくそこにはこういった物理的で感覚的なものが、電子書籍にはないからなのかもしれない。私自身も、勉強する場合は紙の本を好んで買っている。

 

「ブログ」を書くと頭がよくなる

これはまさに私がこのブログをやっている理由の部分になる。ブログに書くと、頭が本当に整理される。言語化することで、本を深く読もうとする。それが結果的に本の内容を深く理解することにつながる。

 

著者もブログのメリットとしてこのようなことを述べている。

「いろいろなことを深く考えたい」「考えたことや調べたことをできるだけ覚えたい」と、僕はそういった理由でブログに文章を残し続けている。自分のブログを読み返すと、自分がどういう思考を辿ってきたのかとか、どういうことに興味を持って生きてきたかの変遷が全部わかるようにたっていてとても楽しい。 

 

またブログはあくまでも「自分のため」としつつも、「他人」をある程度意識することも大事だと言っている。つまり教えることで理解が深まるというものだ。他人に間違えたことを教えないように、正しく理解し、発信するということが結果的に自分の理解につながる。

 

そしてブログを使ったアウトプットのメリットとして、「匿名性」も挙げられている。つまり情報が多少間違っていたとしても、本人に対するダメージは少ない。だからこそ、「他人を意識しつつも自分の考えを整理するツール」として発信をしていこうということになる。ある意味ではリスクが少なくリターンの大きい投資法だと言える。

 

アウトプットは一番効率よく情報をインプットする方法である。ぜひインターネットのツールを使って、情報を言語化することでアウトプットをし、知識へとつなげていきたい。

 

終わりに

この本では、このアウトプットをするための情報の整理術も載せられている。ノートの作り方やスケジュールの管理法ということだ。これはぜひとも本書を購入されて、読んでいただきたいと思う。

 

ただここまででもお分かりいただけるように、現在は多くの情報があふれています。上手くインプットし、アウトプットすることで、情報が整理されていきます。ぜひとも「人生にゆとりを生み出す 知の整理術」を読んで、現代風の情報整理術を見ていただきたいと思います。おすすめです!

 

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pha氏もそうですが、いわゆる一流大学を卒業して一流企業で働くことが必ずしも正解ではなくなってきています。企業に属さない個人としての働き方について妄想してみました。

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